« あるシンポジウム(宴) | トップページ | 電磁波 »

杖の体験

  杖は、「ツエ」であり、この場合「ジョウ」とは読まない。合氣道には杖技があって、昇段試験には剣技とともに必須項目である。だからぼくもケンやジョウはしばしば振っているが、「つえ」を使うことはほとんどない。

  というよりも、これまで一度もなかったといっていい。それが今回介護ヘルパー2級の講座を受けてみて、授業の一環で肢体不自由な人の役をして、杖を持ってみて驚いた。ルールは左半身が利かないという設定で、杖を持ち介添えの人とともに教室を出て階段を上がって下りてくるというものである。

  本当に左が使えないと思って、左足にほとんど重みをかけまいとして歩くと、とんでもなく右への負担がかかる。階段まで行って昇って下りてくるだけで、右手右足の筋力の限界であった。本当に身体がゆがむかと思ったくらいである。

  そうやって歩いていると、「迫真の演技だね」と言う人がいたが、ほっといてくれ。この場合演技ではなかった。左が使えないという設定をリアルに表現すると、本当にあのぎくしゃくした歩き方になってしまうのである。

  自分でやってみてよく分かった。杖は実にしんどいものである。杖を突いてようよう歩いているお年寄りなどたまに見かけるが(父方の祖母もそういう人だった)、これからはできれば手を貸すなどしてあげたいと思う。

      風海

|
|

« あるシンポジウム(宴) | トップページ | 電磁波 »

宇則齋志林」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1321750/45798993

この記事へのトラックバック一覧です: 杖の体験:

« あるシンポジウム(宴) | トップページ | 電磁波 »