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ガッツポーズ

  大リーグへ行ったダルビッシュ投手がガッツポーズをやめた、という記事を読んだ。 向こうではあまり派手にやると挑発行為と受け取られて、報復されるのだという。それはやらない方が身のためだ。

  日本ではガッツポーズは野放しになっているが、審美的な観点から言ってもやらない方がいいように思う。どうも力が入って見えるし、ぐっとグウを握るその形が、喜びを自分だけの内に囲い込もうとする形象のように見えてならない。

  幸田露伴に「惜福、分福、植福」の説がある(『努力論』岩波文庫)。何かいいことがあると、それを使い切らずに残しておき、余を人に分かち、次へつなげるために種をまいておく、という教えである。ガッツポーズはすべてを享受し尽くす人のすることである。惜しまないし、与えない。

  スポーツの場合、両手を挙げてみんなに笑顔を向ける方がいいと思う。両手を上げるのは抱擁を意味し、喜びを分かち合おうという気持ちが表れている(デズモンド・モリス)。ダルビッシュはずっと活躍し続けてきたが、これから喜びを一人ではなくみなへ分かつようになれば、もっと活躍すると思う。

  一般人ができる一番簡単な行為は、和言愛語(『観無量寿経』)だろう。少なくとも、グウを握って力を入れる姿からはこういう行動は生まれない。できればにっこり笑って過ごしたいものである。

   風海

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