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つなわたり

  このブログはほとんど誰も見ないので有名(表現に矛盾があるけれど)だが、少数の親しい友人は見ていて下さるので、しばらく書かずにいると、「どうしたのかな」と言われることがある。

  このごろは、なんとかかんとか日々書き綴っているけれど、書くモチベーションを維持するのは実は大変である。誰だったかあるタレントがブログの記事を作るのにほぼ徹夜状態で、止めてしまったらすっきりしたというようなことを言っていた気がする。具体的な表現や事実関係に、あるいは間違いがあるかもしれないが、あり得ることである。

  松岡セイゴオ氏のように、毎日分厚い本を読んで分厚い記事を書きまくっている人もいれば、ぼくのようにほぼ何もしないのに(しないから?)短い記事を書きあぐねている者もいる。

  用事は忙しい人に頼め、と巷間言われるのは当たっているような気がする。松岡氏などはさしずめその口で、日々忙しくしていながら、その隙間を利用して膨大な仕事をこなしているのである。それは時間があるからではなく、時間がないという制約がそのまま位置エネルギーとなって、流れ落ちるように仕事がなされているからだろう。

  つなわたりの効用である。そういえば、ぼくの親しい先輩にもそういう人がいる。その人は、中国近世食物史では知る人ぞ知る研究者だが、いつも報告や論文提出前になると、「やばい」と言い始める。何もできていない。今回はもうだめだ。間に合わない。どうしよう、と言うのだが、そう言いながら飲んでいたりするので、もはや誰もその発言を信用していない。

  確かに急を要する場面で、何も準備が整っていないのは事実なのだろう。しかし、そういう口癖の先輩は、口ばかりでこれまで一度も原稿を落としていないのである。どのように仕事をされているのかは知らないが、いつも不思議と間に合って、抜き刷りなどいただいたりする。つなわたりの効用を、先輩もご存じなのだろう。こういう人を困らせるには、無限の時間をさしあげて、さあなんでも好きなものを書いてください、でも言えばいいのだろうか。

  幸か不幸か、先輩夏から某国の研究所に研究員としてお勤めになるという。他に仕事がないから、ほぼ一日ひまな時間ができるだろう。今までつなわたりで書いてこられた方が、どうやって原稿を書かれるか、参考までに聞いてみるつもりである。

      風海

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