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カランコエ

  ある日何気なく花屋の店先を覗くと、ぎざぎざのついた柏餅の葉のような平べったい葉っぱの中から、赤や黄色をした菜の花のような形の小さな花の突き出た鉢が並んでいた。この花、どこか変わっている。よく見ると葉も茎も、ぬるっとしているのである。といって、気持ちが悪いほどではない。

  そのつるっというか、ぬるっとした感じが、むしろどこか愛嬌があり、かわいらしく見えたので一つ購入することにした。花の名は「カランコエ」という。聞いたことのない名前である。夏ごろまで花が咲き、終わったらプランターなどに植え替えるようにという店員の話であった。

  帰った調べてみると、カランコエというのはマダガスカル原産の多肉植物であった。買った時には気付かなかったが、あの独特の肌合いはサボテンの仲間ゆえであったためか。あまり水をやらなくていいというのが、不精なぼくにピッタリである。

  今日出かけるときに、ガジュマルなど他の鉢植えと一緒にベランダに出しておいたら、なんとなく萎れて元気がなさそうになっていた。調べてみると、あまり日に当てない方がいいらしい。日陰において、直射日光は避けること。冬は家の中へ置いておくことなど、諸注意があった。

  多肉植物というのは、強くてどうにでも育つのかと思っていたら、案外繊細なのであった。サボテンは意思を持つといわれるくらいであるから、注文が多いのも仕方がないかもしれない。それはともかく、このところ植物に目が行くことが多い。五月の連休に実家でガーデニングをしてきたから、その感覚が残っているのだろうか。夏の日ざかりは閉口するが、涼しい時間帯に畑などへ出て土をいじるのは本当に気持ちのいいものである。

   風海

 

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