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思ったことなど

 数日前の新聞に、悪事に使われて有名になった某ファイル共有ソフトを開発した人の記事が出ていた。起訴されていたのが、無罪になったというのである。本人としては無罪放免はありがたいだろう。しかし、その無罪具合が少し気になるのである。

 本人曰く、「悪用されることを考えて作る人はいない」。そりゃそうだ。しかし、ちょっと考えればわかりそうなものでなないか、とも思うのである。ソフトの作者は東京大学で助手をしていたそうだ。だったら相当なインテリだと世間は思う。そして、そういうかしこい人が純粋に研究してできたものがたまたま悪用されただけだと思う。・・・わけないだろうが。

  科学の基本は「ああすれば、こうなる」だと養老さんも言っている。そうだとすれば、ファイルを構想した時点で、悪用の可能性に気づきそうなものではないか。気づいていて、そのまま放置してはたして悪用されたのであれば、それは本当に無罪か。また、本当にその可能性をつゆほども考えなかったとしてならば、それはもはやバカのグラン・クリュである。
 新聞を読んでいるとどうもそういうおかしなことが多い。精神衛生上は読まない方がいいのであろう。

  今年ももう少しで終りである。この記事も、毎日書こうと思っていたこともあるが、読むのは近しい友人だけである。だったら、よく会っているから、わざわざ文字で発表することもない。口頭の方が早いからである。遠くにいてあまり会えない人もいるが、少なくとも死んでいないことが伝わればいい。そう思うと、記事を書くのが面倒になった。パソコンはぼくの筆記具ではない。いまだに紙とペンで書いているのだから、パソコン画面に向かうのはやはり少し違和感なのである。

  しかし、来年は、もう少しましなものをもう少し多く書いてみようと思う。そうやって、皆さんに読んでいただき、批判を受け入れることで、ぼく自身、バカのグラン・クリュにならないようにしたいからである。

  では皆様、よいお年を。

  風海

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宇則齋志林」カテゴリの記事

コメント

ばかの「グラン・クリュ」とは、恐れ入りました。おっしゃる通り、新聞・週刊誌には、読まない方が精神衛生上良い記事が溢れていますね。かと言って、新聞を読まずに過ごすこともなかなかできません。来年は読んでも精神を毒されない記事がひとつでも増えると良いですね。
年末年始くらいは心穏やかに過ごしたいものです。できれば、ブルゴーニュ(ヴォーヌ・ロマネなら最高)のグラン・クリュでも飲みながら……。それでは来年もよろしくお付き合い願いまして、風海さまのご多幸をお祈り申し上げます。

投稿: AS | 2011年12月29日 (木) 16時37分

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