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イメージを使う方法

 イメージトレーニングというものがある。いい形になっているところを想像し、そのイメージを体にしみこませることで、実際の試合や試験などで好成績を出すというものだ。合氣道にも「氣の意志法」というものがあり、宇宙空間いっぱいになったところや、極小になってゆく様子を観想して、心身のパフォーマンスを上げるという練習方法である。

 これはただ座って「宇宙一杯」「1/2、1/2、1/2・・・」とやっていればいいので、形は簡単であるが、これを正確に行い、なおかつその効果を体で表現しようとすることは、非常に難しい。やればやっただけのことはあり、ある種の瞑想効果はあるかもしれないが、こうしたイメージ法はかなり上級者向けのトレーニングだと言って間違いない。

 光岡英稔監修・雄大著『FLOW 韓氏意拳の哲学』(冬弓社、2006、145ページ)に、光岡氏の、「意識的にイメージすることで実質が生まれるわけではありません。実質があるから、イメージが生じるのです」というコメントが載せられている。

 これは真理を突いていると思う。何かができるようになる過程というのは、出来て初めて実感が生まれるので、出来たという感触が先にあるということはあまりない。感触が先にある場合は、実際にはまだできていないことが多い。

 イメージトレーニングにしても「意志法」にしても、何らかの形で実質が先にでき、その「意味づけ」的な形で出来るようになるのではないかと思う。だから、はじめは必要ない、というのではなく、イメージが自然に浮かぶようになるまで、無理やりやっておく必要もあるのだろう。そのうち、無理なくイメージが先行するようになると、それは実質ができたことを意味しているだろうからである。

    風海

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