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農トレ

 五日ほど実家に帰って、農作業をした。のび放題にのびた、田んぼの草を刈ったのである。日が昇ると暑くなるので、平均朝六時くらいから数時間、鎌をもって田の中を歩き回ったのだった。

 草ののび具合はものすごく、完全に稲を圧倒している個所もある。とくに稗の生命力は素晴らしい。がばっと根を張って、茎も太く、強い。これが稲と稲の間に生えていれば刈るのは簡単であるが、稲のすぐ近くに偽装するかのように生えていることがあるので、注意が必要である。

 稗は上の方だけ見ると稲とあまり見分けがつかないから、根元を見たり葉っぱを注意深く観察する必要がある。じっくり見ながら中腰で進み、また同時に他の草も刈っていくという作業は、あまり楽なものではない。

 しかし、ずっとやっているうちに、体が慣れてきて、同時に感覚が研ぎ澄まされ、稗の隠れている場所が瞬時に分かるようになってきた。息をつめてじっとしている様子がパッと伝わってきて、見つけたら「ハイごめんね」という感じで、根元から刈ってゆく。根こそぎ引き抜くことはもはやできないから、稲刈りまで茎が成長しなければいいと思ってそうしているのである。

 こういう仕事を、一夏やったらずいぶん体ができてくることと思われる。ランニングとかマシントレーニングもいいかもしれないが、体力作りには農作業が一番である。以前、「脳トレ」をやっても、脳は鍛えられない、という研究結果が出たという話を聞いた。ではどうすればいいかというと、身体を動かせば本当の「脳トレ」になるのだという。

 だったら、農作業がいいのではないか。作物もできれば一石二鳥である。ぼくは自分の乏しい経験からもそう思う。農地トレーニングをこれからは「農トレ」とよび、同時に脳の活性化をも促す素晴らしいものであることを宣伝すれば、第一次産業ももっと発展するのではないかと思うのだが。

     風海

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