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をの屋の会

 昨夜、以前行きつけだった学際的国際的居酒屋「をの屋」の常連が集まって、往時をしのぶ会が行われた。この度、をの屋のもと女将であり、現在KO大学の方向にお勤めのAyayaさんが、こちらへ来られるとのことで、急遽ビヤ王をはじめ、当時の常連が顔をそろえたのだった。

 メンバーは、そのほかハンドルネーム・ヒサ氏、、燻屋さん、ジェイ・Yダ氏にAS(「アツコ・スガ」ではない)氏であった。大阪キタの繁華街にある某生命ビルに入っているフランス系の居酒屋と、ワインバーをはしごして、日ごろにない飲み方をした。ぼくは日常一滴も飲まないので、かなりのアルコールを摂取した感じである。

 をの屋のメンバーがそろうと、なにがいいといって、話が学問的になる点である。むろん皆それぞれ専門分野が違うので、「ミトコンドリアの分子構造が云々」というような具体的な話にはなりにくいのだが、何かの事象を切り取って話す、その時の方法が「学問的」なのである。メタ的なものだが、そこにだいご味がある、というポイントが外れていないので、そこにエラン・ヴィタールのようなものが生じる。

 つまり、独自の見方を提示し、論理的にそれをあとづけながら、あるところでふっと飛躍するのである。その飛躍の瞬間が心地よいのだ。ブレイクスルーというのは、実体験としてぼくは経験はしていないが、こういう突き抜け方をしたら心地がよいだろうというのは、このような対話体験から類推ができる。

 翌日、つまり今日、S市内の大学で行われたあるシンポジウムにちょっとだけ顔を出した(U先生に用事があったのと、K先生にご挨拶するためであった)が、なんだか場違いのところへ来てしまったような気がして、早々に辞去してきた。ずいぶん行きなれた場所だったはずなのに、そこに生息する人々の視線も冷たいような気がし、自分がそこを遠く離れた実感があった。

 をの屋は、またしばらく開店しないだろう。そしてぼくはアカデミックな研究をやめてしまったが、次にをの屋が開くときのために、研究的な姿勢だけは堅持しておきたいと思う。それは実際に文献を読むなどではなく、知的にいつでも飛べる用意のことである。

      風海

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