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六甲にて

 先日、六甲山にある別荘に招かれた。そこは絶景の望める山上の邸宅であった。これまでぼくは神戸の景観は、神戸大学にある額縁校舎からの眺めがいいと思っていたが、別荘からの眺めはそれを優に超えていた。次元が違っていた。

 その御屋敷の素晴らしい眺めのテラスにて、空味さんのご友人方が、結婚祝賀パーティーを催して下さったのである。詳細は空味さんが前項の記事でレポートしているのでここには書かないが、あまりの歓待ぶりに驚ろかされた。
 
 はじめ空味さんの口ぶりでは、友人が集まって昼食を、というような簡単な感じであった。初めての人々に会うのは緊張するが、簡単な昼食会ならそれほど気を遣わなくてもいいか、と思っていた。また、YOUMAママさん(空味さんによる呼称)が小学生の男の子をつれてくるということだったので、その子と遊んでもらえば、みんなが話している邪魔をせずに済むだろう。ところが、行ってみると「メインゲスト」と呼ばれ、高級レストランに招かれたような雰囲気と料理の数々に、集まった方々の心温かな歓迎が加わって、ぼくはほとんど面喰ってしまった。

 生来貧乏性で、何かしてもらうのに慣れていないせいだろうか。ありがたいという気持ちをどう表現したものか分からず、ほぼ自分を見失っていたようであった。その慌てぶりは、スピーチを、と言われたときに頂点を迎えた。

 あのような場に招かれて、ありがたい心づくしを受けた場合、まずはそのことに満腔の謝意を示すべきであり、一つひとつ感動した点をお伝えするのが義務である。しかるに、ぼくは自分の口下手なのを宣伝するだけで終わってしまった。

 <ぼくは口下手でお礼を上手く言えなくてすみません。この口下手は、ほとんど奥義を極めたようなもので、大学で授業をしていると、学生がどんどん帰っていきます。この間は、教壇の目の前を通って帰っていく学生までがおりました。その学生に「お忙しいようだね」と声をかけましたが、見事に無視されました。>

 などということを言ったのである。何のスピーチだか、わかりゃしない。本当は、こう言うべきだった。

 <このたびはお招きいただき、ありがとうございます。新参の私を皆さまの輪に加えていただくことができて、大変うれしく思いました。そして、お心のこもったおもてなしの数々に、感動の連続でした。小心者ですから、何もせず座っていることに耐えがたく、「メインゲストは動かなくていいです」と言われるたびに、私の心臓は縮みあがっておりました。そうまでしていただける資格が私にあるかどうかはともかく、空味さんと皆様の美しい友情のおこぼれを今日いただくことができて、本当によかったと思います。これからも、変わらぬご厚誼をいただければ幸いに存じます。>

 すべて後知恵であるが、言わないよりも言ったほうがいいと思って、この場を借りて載せてみました。GAY'Sさんご夫妻、ニャーリーさんご夫妻、UTAさん、YOUMAママさん、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

     風海 拝
 
 PS:いただいたマッサージクッションは、私のほうが喜んでおります。自分では手が届かないところも多いので。
 
 

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