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北の戎

えべっさん寒波で西宮でも小雪がちらついています。
さて、一月九日、十日、十一日は十日戎が開催されています。
えべっさんと言えば西宮神社のえべっさんが有名です。
今年も祝日と重なっているので、さぞかし大勢の参拝客が訪れているでしょう。
行ってみたい気持ちもありますが、こんな寒空ですし、昨年、あまりの盛況ぶりに参ってしまったので、今年は穴場の十日戎詣りです。

あまり知られていませんが西宮には、えべっさんをお祀りしている神社がもう一か所あります。
西宮神社から三キロほど山手にある越木岩神社です。
越木岩神社がなぜえべっさんと関係するのかというと、江戸時代に西宮・円満寺の僧が西宮神社から勧請して当所にお祀りされたということで、現在では北の戎と呼ばれています。

普段と違って夕方にも関わらず、数人の参詣者が見られます。また境内には福笹販売所や安鯛おみくじなるものがありました。
安鯛みくじは釣竿で鯛の形をしたおみくじを釣り上げるという趣向。さっそく一匹釣りあげましたが、結果はガーン。(ρ_;)

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(左:安鯛みくじ。右:噴水も鯛!)

それはさておき、この越木岩神社。現在では手前の社殿に恵比須様がお祀りされていますが、その奥にご神体の甑岩が鎮座しています。
江戸時代の『摂津名所図会』には、「祭神巨岩にして倚畳甑の如し」とこのご神体が記されています。倚畳(いじょう)とは積み重ねた畳のこと。甑(こしき)は、お米などを蒸すのに使う器具。いわゆる蒸籠(せいろう)です。
同書には山崎宗鑑の「照る日哉 蒸すかと暑き甑岩」という句が掲載されていますが、その様子からは551の蓬莱で豚まんを蒸してる光景が思い出されます。(卑近な例で失礼します。)

Koshikiiwa

私にとっての越木岩神社は日課のウォーキングコース。
九日は、いつもと違って社殿付近は「商売繁盛でササ持ってこい」の音楽が鳴り響く賑やかな雰囲気でしたが、杜のなかの甑岩は静謐な雰囲気を保っていました。

昼でも薄暗い木立のなか、ご神体の上だけはぽっかりと天が開けています。その上空へ、岩の割れ目に生い立った樹木が細い体を伸ばしています。辺りには鳥のさえずりも聞こえ、明らかに空気の流れが違うのがわかります。霊気を身体いっぱい吸い込んで、おみくじの悪運を払い去ることができました。

 空味

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