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HHR養成講座

 ホースヒップライダー(HHR)というジャンルがある。尻馬に乗る特性を技化して、何か面白いことをしようという訳である。

 「他人の尻馬に乗る」というと、なにか自分のない、後手に回ってしまう印象を受けるかもしれないが、そうではない。本当に尻馬を乗りこなすためには、高度に研ぎ澄まされた「動感察知力」を必要とするのであり、「バランス」(確固たる軸)「リズム」(流動的な知性)「ラージネス」(拡大された認識範囲)が達成されて初めてなしうることだからである。

 それは、武道のことじゃありませんか、というご指摘が聞こえてきた。ご名答である。おもに剣術で言われることに「後の先」という概念がある。相手が「先手必勝」のはずのタイミングで打ってきたのを、「機」とみて、それに合わせてこちらも動くことで、結果的には自分の方が先に相手を打っているという状態を作り上げる。そのためには、相手の「打とう」という心が動いた瞬間を狙わなくてはならない。

 相手は、自分が打とうと思ったところにこちらが合わせてくるものだから、一瞬自分の方が早いと錯覚するが、結果的には打ち込まれてしまうのである。「ホースヒップ」も、このようにして「ライド」する必要がある。誰かがまだ言語化されない心の動きとして、あるものへ惹きつけられているその心の動きを「動感」として性格に把捉し、自分の方が一瞬早くそれを「発見」したことにしてしまうのである。

 またたとえば、誰かが「今このアーチストが面白いんだよね」などと、ポロっと言ったのを忘れないでおき、それをすぐさま精査して、そのはじめに言った人物よりも高度な理解を以て教えてくれた本人にレクチャーするという、庇を借りて母屋を乗っ取る手法も、「後の先」であろう。

 そのような「ホースヒップライド」の技を駆使して、おもろいことをしようじゃないの、と思われる方は、ぜひご一報ください。体系的な養成講座開講します。一級「尻馬騎り」(初心者は五級から)の資格を取れば、「ファンシーファウンダー」(FF)への道が開けます。

 ※ファンシーファウンダー(FF)は「面白開祖」のこと。何か面白いモノ、事、方法などをどこからか見つけてきて世間に開示する人のことを言います。

      風海

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コメント

先生、よろしくお願い申し上げます。

投稿: アキヲ | 2010年12月 3日 (金) 15時50分

ま、愉しくやってください。

投稿: 風海 | 2010年12月 3日 (金) 19時19分

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