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ぎっくり腰から生還する方法

 先日来やっていたガーデニング(という名の農作業)の疲れがたまったのか、しばらく腰が重いと思いながら過ごしていたが、ある日の夜、椅子に浅く腰かけて、そり身の姿勢で本を読んでいると、そこから動き出そうとしたとき、腰に激痛が走ってそのまま尻餅をついてしまった。

 その姿勢で読書していたのはほんの十五分ばかりである。しかし、疲れのたまった筋肉が硬直し、断裂するのには十分な時間だったらしい。正直あわてた。このまま起き上がれなくなったらどうしよう、という不安と焦りにとらわれる。後ろに反ることは辛うじてできるが、前屈が全くできない。損傷部分は、腰だけでなく、腹筋にも及んでいるようだった。

 直感的に、このまま安静にしていては治らない、と思った。しかし、動ける範囲は制限されているし、息をしても痛いのである。試みに座って、開脚と合蹠をしてみると、なぜかこれはできた。そこで、動かせる部分を最大限に動かそうという方針を立てて、しつこく開脚をし続けているうちに、腰から背中へかけての張りが緩んでくるのが分かった。そのご、正座して呼吸法を一時間弱ほどやって眠りについたのである。

 翌日も、開脚を中心に身体を動かし、結局前屈が問題なくできるまでに二日かかった。腰痛だけでなく、痛いところがあるときに、そのまま安静にしているより、動かした方が治りが早いという話を聞いてはいたが、今回のことでそれはある程度本当だということが分かった。
 たとえば、腰が本当に一ミリも動かなくなったのであれば、腕や足など動かせるところを動かしてみるといいだろう。腕のストレッチをしつこくやっていると、体は全体としてつながっているのだから、いずれ腰も動くに違いない。

 ぎっくり腰になって稽古も休んで、なんだか損をしたような気がしていたが、実はいろいろな気づきがあり、どちらかと言えば有意義な体験だったのかもしれない。

        風海

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宇則齋志林」カテゴリの記事

コメント

これはこれは、ずいぶんとしんどい思いをされたようで。今は完治されたでしょうか(って、昨日、一緒に山登りした際に、心配しておくべきでした。今更ですが、大丈夫だったでしょうか)。
さて、体(の一部)が動かなくなったら、動かせるところを少しだけでも動かす方が、治りが早いという御説に関しまして。これは、「頭の動き」にも当てはまりそうですね。たとえば、しばらく「歴史」について思考するのをサボっていたとき、なかなか歴史を描くことができません。そんなとき、文学でもいいし、絵画でもいいから、一番興味のわく分野についていろいろ考えて、文章化してみると、少しずつ歴史に関する思考も回復してくるような気がします。まぁ、今のぼくはすべてにおいて思考停止状態なので、どこが動かせるのやら、よくわかりませんので、このコメントを記述するところから始めてみました。

投稿: AS | 2010年10月24日 (日) 12時33分

ぎっくり腰は治ったはずでしたが、月曜日あたりから、またぞろ右の腰に違和感が出ています。動いていればいいのですが、短時間でも寝て起きると、痺れを伴う痛みがあるのです。気候がガラッと変わったから、夏の疲れが出ているのかもしれません。ASさんは、純粋に頭の思考停止でしょうが、ぼくの方は、思考停止のうえ、腰まで機能不全になりかけているので、笑えない状況です。しかし、おっしゃるように、どこか動く部分を見つけて頭を働かせれば、少なくとも思考停止からは逃れられるかもしれません。ぼくも、このコメントを書くところから、地味に始めてみたいと思っています。

投稿: 風海 | 2010年10月27日 (水) 20時21分

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