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サンジャックへの遠い道のり-その2-

気楽なハイキング程度に考えていた私にとって、ロックガーデンは想定外で驚いたものの、慣れてくれば楽しめる登りだった。

その後の風吹岩から雨ケ峠までの緩やかな登りの方が「身体にきてしまった」という感じだ。
初挑戦でも3時間あれば帰ってこれると計画していた私たちは「お昼ご飯は下山してからでいいよね」と、バナナ一本ずつしかリュックに入れていなかった。危険と隣り合わせの山行きにもかかわらずである。
私は完全にガス欠状態で、途中からお腹がすいて力が出ない。雨ケ峠でお弁当を食べるハイカー達を見て、空腹はさらに加速する。道端に捨てられた飴ちゃんの袋さえもうらめしい。本当にアンパンマンに助けてもらいたい気分。しかも、疲労物質が溜まってきたのか、足取りが重くなる。
「もうあかん。足が一歩も動かへん」と思っても、歩かないことには食べ物にもありつけない。

大袈裟かもしれないが、自分の限界を感じながらも、途中で止めることはできず、一歩一歩、進んで行くしかないという行為は、人生に通じるものがあるだろう。辛い。

雨ケ峠を過ぎ、東お多福山までのコースは打って変わって心地良い道だ。視界が広がる明るいササの草原を進む。後方には神戸の街も見えている。
すぐ側からはウグイス、西の峰からは「カナカナカナ」と蜩の声が
聞こえてきて気持ちが楽になった。

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( 気持ちいいササの道。この眺めが見られる
  のなら、また来たいな。)

東お多福山山頂からは一気に下り。この下りが、空腹も忘れるぐらい足にきた。ようよう車道に出て、ちょうどやってきたバスに乗り込み、出発点の阪急芦屋川駅に戻る。予定時間を大幅に超過して4時間半の行程となった。バスで下れば10分の道のりである。

ところで、山登りの難しさは年齢に比例しない。
ヒイヒイ言ってる私の横を、談笑しながら歩く60代のご婦人方、ランニングシャツ&短パン姿で、街なかをマラソンするかのように通りすぎていった高齢の男性に比べると、私の体力・筋肉の方が完全に「老化」している。でも、年齢に比例しないのなら、これからのトレーニング次第で山登りをもっと楽しめるチャンスがあるということだ。

サンチャゴ・デ・コンポステラへの道には、ピレネー越えが待っている。克服するにはまだまだ遠い道のり。今回はそれが分かっただけでも成果があったかな。

 空味

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