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サンジャックへの遠い道のり-その1-

「もうあかん。足が一歩も動かへん」

梅雨が明け、サンジャックへのトレーニングを再開した。
すっきりとした青空のもと、六甲山系の山登りである。
コースは、阪急芦屋川駅を出発し標高697メートルの東お多福山を目指して歩く6.5キロの道のりだ。ガイド・ブックには、難易度は初級向けで2時間20分のコースとあるし、小さい子供でも登れるみたい。
「これなら私でも大丈夫。楽勝やん」と踏んでいたのが、大きな間違いであったことを、山中でやっと知るのである。

第一の難関は、芦屋ロックガーデン。むき出しの花崗岩をよじ登るコースだ。帰宅後にガイド・ブックをよく読むと「日本のロッククライミング発祥の地」とある。
確かに…。
「ロッククライミング」という言葉から想像すると、この岩場は完全に楽な方だと思うが、私にとっては修行の場。登るコツが分からなくて、風海さんに上から引っ張ってもらわないと進めない場所がいくつかあった。

岩場を登るには手足はもちろん、腹筋を使わないといけないし、誤ったところに力を入れると上手く登れない。手足を岩の何処に置くかを考えながら進む必要もある。スポーツ・ジムで最新のマシーンに身を任せ、ただ身体を動かすのとは、大きな差がある。

さて、岩場を越え、やっと登れた!と思うと、視界の先に新たな岩場が。「まだ続くの(泣)」と弱音を吐いても、もうここまで来たら戻れません。苦しい道のり。何故だか、準備中の博士論文を思い出した。

山中ではこんな出会いも。
野性の六甲山イノシシ。
前方を行くハイカーから「出没」情報を聞き、途中何度か彼らが去るまで待機するシーンがあった。

風吹岩に向かう少し広い道でハイカーが立ち往生し、なぜか木に登っている男性がいる。こんな所で木登り?と思って前方を見ると大きなイノシシが。何とリュックを獰猛につつきまわしている。イノシシに襲いかかられた人が、リュックを投げ捨てて逃げたのだそう。木登りおじさんは彼の連れで、逃げるためにとった行動だということが分かった。イノシシに慣れたハイカーが扇子で(!)追い払い、リュックを放してやっと退散。

Inoshishi

襲われたハイカーは山登りが慣れている山男風の男性だった。大きなリュックにはお弁当やカメラが入っていたのだそう。襲われた時にリュックを身から放したのが幸いして、けがはないようだ。六甲山のイノシシは、リュックに食糧が入っているのを知っているのだろう。

こんなハプニングに会いながら、ようやく標高400メートル余りの風吹岩に到着。ここからの眺めは大阪湾を中心に芦屋市内、西宮の浜、大阪のビル群、生駒・葛城・金剛山、大峰山の方まで見渡せる絶景だ。ここまで登ってきたという思いが、この眺めをさらに特別なものにしている。
さて、体力を補うためにちょっと一休みしてバナナで栄養補給をし、先を目指す。とはいえ、まだ行程の半分にも達していない。本当のしんどさはこれから始まるのである。

つづく。

    空味

Kazefuki

風吹岩からの眺め

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